2020年09月25日
SDGsを共通テーマに掲げたラッピング列車「SDGsトレイン2020」の運行が9月8日よりスタート。SDGsをより身近に感じるきっかけを創出する列車は、ここから未来に向けて、さまざまなメッセージを発信しています。
©東急グループ・阪急阪神HD
阪急阪神ホールディングス株式会社と東急グループが、協働運行するラッピング列車「SDGs トレイン2020」。これは2社の社会貢献活動を具現化したものです。
今年5月に「阪急阪神ホールディングスグループ サステナビリティ宣言」を発表し、SDGsへの取り組みを進めている阪急阪神ホールディングスグループでは、従来から「阪急阪神 未来のゆめ・まちプロジェクト」という社会貢献活動に取り組んでいました。プロジェクトの10周年を機に、昨年5月から運行しているのがSDGsトレイン「未来のゆめ・まち号」です。
そしてこのSDGsトレインの取り組みに東急グループが新たに加わり、運行を開始したのがラッピング列車「美しい時代へ号」です。東急グループでは「持続的なまちづくり」を通じて、社会課題の解決と事業成長の両立に取り組むとともに、さまざまな社会貢献活動を行っています。
「SDGs トレイン2020」は、阪急電鉄・阪神電気鉄道・東急電鉄の最新の省エネ車両を使用するとともに、走行にかかる電力をすべて(実質的に100%)再生可能エネルギーで賄われます。 たとえば「未来のゆめ・まち号」では、太陽光・水力・風力発電などに由来する電気を使用する「再エネECOプラン」を活用し、「美しい時代へ号」では、カーボン・オフセットやCO2フリー電力を活用するなどによって、実質的に再生可能エネルギー100%での運行を実現しています。
阪急電鉄・阪神電気鉄道の「未来のゆめ・まち号」と東急電鉄の「美しい時代へ号」。東西の「SDGs トレイン2020」は、国や自治体・企業・市民団体等と連携し、SDGsの達成に向け多様なメッセージを発信しています。
「SDGs トレイン2020」の目印は、特別にデザインされた車両と、共通のヘッドマークやドアステッカー・車内吊りポスターなど。ポスターは、"SDGsって何?"の疑問に答えてくれるものや、具体的にどんな行動がSDGsにつながるかを紹介したものなど、複数のパターンが用意され、移動中にもさっとSDGsを学べるようになっています。
「SDGs トレイン2020」には、共通のヘッドマークやドアステッカー・車内吊りポスターが使用されている
©阪急阪神HD
阪急電鉄・阪神電車の「未来のゆめ・まち号」は、SDGsの目標をイメージするさまざまな人や生き物たちが、より良い地域・社会を願いながら、未来へ向かってパレードをしていく様子がデザインされた車両です。SDGsの17の目標を親しみやすく表現しています。また車両内のつり革には、SDGsが掲げる各目標の解説をするステッカーが貼られています。
©東急グループ
東急電鉄の「美しい時代へ号」は、SDGsの「理念」と、長年にわたって東急グループが心を尽くして取り組んできた「活動」を紹介した、展覧会のような車両です。車両を包むラッピングはその展覧会への扉という考えから、SDGsを象徴する17のゴールのカラーを使ってキラキラと光が反射するようなモザイク模様がデザインされています。
2030年のSDGsの目標達成まで、あと10年。各社は今、その歩みを加速し始めています。私たちの生活レベルでも、エコバッグの普及や環境意識の向上など、持続可能な未来のために自分は何ができるのか、SDGsを自分ごととして捉える人が増えてきています。そのなかで「SDGsトレイン2020」は、消費者とSDGsの距離をさらに縮める乗り物として、さまざまなカタチで活躍することになりそうです。