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講談社の取り組み

SDGsを世の中に広く伝える「講談社」──創業者精神との共鳴

2020年1月、講談社は「SDGメディア・コンパクト」に加盟しました。これは国連が世界各国の報道機関やエンターテインメント・メディアに、その資源と創造力でSDGs達成のための活動を促すことを目的とした協力推進の枠組みです。

SDGs(Sustainable Development Goals:エスディージーズ)を2030年までに達成するためには、国、企業、そして消費者である個人までが同じ目標意識を持って取り組むことが必要不可欠です。そのなかでメディアは、SDGsを広く伝え、理解を促すための重要な役割を担っています。

講談社は、今から100年以上も前から"大衆に広く伝える"ことを事業として展開してきた企業です。SDGsの情報発信をすることは、その延長線上にある「使命」ともいえます。

SDGsと創業者精神の共鳴

講談社が創業した1909年当時、学校教育とは別に一般の大衆に向けた"教育"の必要性が高まっていました。しかし当時の雑誌出版界は、少数の読者にしか読まれない高級な雑誌ばかり。そこで講談社の創業者である野間清治は、講談(軍記や武勇伝などをおもしろく調子をつけて読んで聞かせる話芸)に目をつけ、それらを読み物にすることは市井の人々への絶好の教育資料となると考えました。

こうして生まれたのが、講談社初の雑誌『雄弁』(1910年2月創刊)であり、大衆文学誌『講談倶楽部』(1911年11月創刊)です。以来、「おもしろくて、ためになる」コンテンツを届けたいという想いは、今日まで継承される講談社のDNAでもあります。

「誰ひとり取り残さない」ことを原則とするSDGsにおいても、講談社が今日まで培ったノウハウは、目標達成に向け、大きな力を発揮すると考えています。

SDGsを世の中に広く伝える「講談社の取り組み」

世界初、全編SDGsの女性誌を発行----SDGsのリーディングメディア『FraU』

女性向けワンテーママガジン『FRaU』は、2018年12月に初めてSDGs特集号『FRaU SDGs「世界を変える、はじめかた。」』を発行。世界に類を見ない、全編SDGsを特集した女性誌として話題になりました。

2019年10月にはムック『FRaU SDGs MOOK OCEAN「海に願いを。」』を発売。さらに同年12月に特集号『FRaU SDGs 「世界を変える、はじめかた。2020」』、2020年7月に第4弾となる特集号『FRaU SDGs「日本からはじまる、 SDGs。」』を発売。女性を中心に、SDGsへの認知と理解を広げてきました。2020年12月には、FRaU SDGsの第5弾となる特集号を発売。刊行を重ねるごとにパートナー企業も増加し、出版業界におけるSDGsのリーディングメディアとして評価を受けています。

毎号、大きな反響を読んでいる、『FRaU』のSDGs特集号

講談社は、『FRaU』以外のメディアでも、さまざまなカタチでSDGsの啓発を行っています。

『with online』×SDGs

例えば、20〜30代の働く女性が中心読者のWEBサイト『with online』では、SDGsを啓発する連載「27歳のSDGs」を展開中。ファッション、食、旅、ワークスタイルなどの身近なテーマで、SDGsを自分ゴト化すためのヒントを、読者目線でわかりやすく届けています。

『ViVi』×SDGs

10代後半から20代の女性が中心読者のファッション誌『ViVi』でも、2020年9月号で「半径5メートルのSDGs」と題して、SDGsを特集。人気芸人のEXITを起用し、若い女性がSDGsを身近に感じられるような誌面を展開しました。

『Hot-Dog PRESS』×SDGs

dマガジンで配信中の電子雑誌『Hot-Dog PRESS』では、「モテるSDGs」をテーマに、40代の男性に向けて、SDGs情報を発信。また、「HDP SDGsナビゲーター」として、インフルエンサーとして活躍する、ゆうこす(菅本裕子)さんが就任し、読者ともにSDGsの知識を深める連載を展開中です。

物語を通して、「SDGs」を子どもたちに届ける

子どもたちに学びを届ける「おはなし隊」

1999年にスタートした、キャラバンカーにたくさんの絵本を載せて全国47都道府県におはなしを届ける「本とあそぼう 全国訪問おはなし隊」。2台のキャラバンカーで各都道府県を巡回し、幼稚園、保育所、小学校や図書館、書店などを訪問して、紙芝居と絵本の読み聞かせを開催しています。また2018年には、優れたメセナ活動(芸術・文化振興による社会創造)を表彰する「メセナ大賞」を受賞しています。

「おはなし隊」のキャラバンカー

SDGsを世界中に広げる絵本『もったいないばあさん』

2019年3月に講談社が出版した『もったいないばあさん かわを ゆく』は、水の循環、命のつながりをテーマにした絵本です。JICAの協力を得て、不法投棄などで汚染が進むガンジス川を上流から下流まで著者が実際に取材し、創作しました。

この絵本をきっかけに、環境省から「世界の人々に日本発の『MOTTAINAI』の心を通して、持続可能な社会の実現に貢献したい」と共同事業の提案があり、「もったいないばあさんプロジェクト」がスタート。大きなムーブメントにつながりました。現在、多言語に翻訳され、世界中で"SDGs絵本"として、愛されています。また2018年から、インドで「読み聞かせキャラバン」を実施。外務省のWEBサイトでも紹介されました。

子どもたちに学びを届ける「おはなしSDGs」シリーズ

児童書部門では、2020年の12月より、子どものためのSDGs入門書「おはなしSDGs」シリーズの発行がスタート(全10作)。各巻では、SDGsの17のゴールから、ひとつをピックアップし、一流の童話作家が「物語の楽しさ」を第一に書いています。第1弾は「目標1 貧困をなくそう」をテーマにした、『みんなはアイスをなめている』。"貧しさ"と直面する少年の目線で、SDGsを学ぶことができるようになっています。本文中には、物語とリンクさせるかたちで、SDGsのゴールにまつわる情報が挿入。テーマ学習の教材としても使用可能です。

「おはなしSDGs」シリーズ第1弾
『みんなはアイスをなめている』
作:安田夏菜 絵:黒須高嶺

自治体とキャラクターが連携し、SDGsを啓発

宮城県・石巻市のSDGsの啓発を行う、鉄腕アトムのロボット「ATOM」

講談社は、2020年7月に内閣府が10都市で実施を決定した「自治体SDGsモデル事業」の1つ「石巻市-講談社SDGs推進連携協定企画」(SDGs推進企画)にも取り組んでいます。その一環として、講談社の鉄腕アトムのロボット「ATOM」がマンガの街・石巻市の「SDGs広報大使」に就任。自治体と出版社ががっちりタッグを組んで、キャラクターの力とコンテンツの展開力を活かした新しいチャレンジをスタートさせました。マンガ小冊子やショートアニメ、アプリなどさまざまな施策で石巻市のSDGsの啓発を行う予定です。

BtoB向けSDGs情報サイト「講談社SDGs by C-station」

本サイト「講談社SDGs by C-station」では、企業がSDGsに取り組むためのヒントをお届けするとともに、企業の抱える課題解決の支援をすることを目指し、SDGs先進企業の取り組み事例や、SDGs活用のためのホワイトペーパー、企業のSDGs発信をサポートする講談社メニューなどをご紹介しています。ぜひ、SDGs情報の収集や、課題解決に向けたサービスメニューの利用など、さまざまな用途でご活用ください。