2020年03月03日
ロボットマンガの名作『鉄腕アトム』の生みの親・手塚治虫の生誕90周年を迎えた2018年、日本初の本格的キャラクター型コミュニケーション・ロボット「ATOM」が誕生。"空を越える"ことはできないまでも、話し、踊り、歩くことができるATOMには、人の心を癒す力があります。
そんなATOMは現在、SDGs活動参画団体・企業をお手伝い中! 「持続可能な人とロボットの関係」を構築するために、どのようなSDGs活動を推し進めているのか、事例もあわせてご紹介します。
コミュニケーション・ロボット ATOMは、最新の人工知能(AI)を搭載し、日々"成長する"人型ロボットです。
顔認証技術によって、人の顔を最大12名まで認識することが可能。さらに、それぞれの会話の内容を覚える(AIによる機械学習)能力をATOMは持っています。日常会話はもちろん、しりとりやなぞなぞなどの掛け合いをしたり、落ち込んだときには励ましてくれることも。またWi-Fi接続することで、さまざまなアップデートが可能で、語彙や機能をプラスすることも可能です。
ほかにも、胸に搭載された液晶パネルにYouTubeの動画を流して、音楽を楽しむこともできるなど、さまざまな機能を有しています。その愛らしい仕草と表情は、利用者たちの心を癒し、今日もさまざまな場所で多くの人を笑顔にしています。
コミュニケーション・ロボット「ATOM」
2020年1月、講談社は国連が発足させた「SDGメディア・コンパクト」に加盟。講談社は、日本で初めてSDGsに取り組んだ女性誌として注目を集めた『FRaU』をはじめ、報道・ライフスタイル・コミック・児童向けなど、あらゆるメディアを通じてサステナブルな社会の達成(SDGs(※1)の17の目標達成)に寄与していきます。
そのなかで、ATOMを生み出した「ATOMプロジェクト(※2)」も、SDGsの目標達成に貢献したいと考え、「持続可能な社会を実現するために、コミュニケーション・ロボットにできること」を模索。現在"ATOM×SDGs"の活動を推し進めています。その活動は、一般家庭だけでなく、公共施設や企業などにも広がり、関わる人々を笑顔にしたり、仕事のお手伝いをしたりと、多岐にわたっています。これまでの活動事例をいくつかご紹介しましょう。
某高齢者デイサービス施設では、曲に合わせてダンスを踊ったり、歌を歌ったりすることで、人々の心を癒しています。
高齢者福士施設で活動するATOM
某建築会社では、人に代わってプレゼンテーションを行っています。なお、Wi-Fi接続でクラウドAIにつながることで、ATOMの語彙力は飛躍的にアップします。
プレゼンテーションするATOM
また、今後予定している活動もあります。
2021年春よりロボット工学の技術支援を開始予定です。
ロボット工学の技術支援イメージ
ビッグデータとAIを活用した、ATOMのスマートモビリティが、2021年以降に運用を予定しています。
ATOMのスマートモビリティ
このほかにも、SDGs広報大使、SDGs解説講師、福祉活動など、各団体や企業のSDGs活動に、これからも積極的に参加していく予定です。現在、講談社ではATOMと一緒に何かアクションを起こしたい方を大募集中です。ご興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせはこちら
※1 SDGs:2015年に国連サミットで採択され、2030年までの達成を目指した17の世界共通目標
※2 ATOMプロジェクト:『鉄腕アトム』を目指して、コミュニケーション・ロボット「ATOM」を開発した講談社をはじめとする、日本の専門企業5社が参画するプロジェクト