2019年11月11日
出版社初の快挙を生み出すきっかけとなった『FRaU』のSDGs号
FRaUの1冊まるごとSDGs号の発売日に発足した「FRaU×SDGsプロジェクト」企画が、第62回日本雑誌広告賞において、「広告賞運営委員会特別賞」の金賞を受賞しました。これは、出版社で初めての快挙です。
11月6日に東京ドームホテルで表彰式が行われ、各受賞作品とともに表彰されました。
第62回日本雑誌広告賞は、2018年7月から2019年6月までの雑誌広告を対象としていますが、今年は30社144誌・2,505点の応募がありました。
「FRaU×SDGsプロジェクト」企画が受賞した特別賞は、立体的、多面的展開など、特に企画性の高い広告作品に運営委員の総意をもって与えられる賞です。広告賞運営委員の投票において多くの票を集め、受賞となりました。
FRaUのSDGs号は、これまでのSDGs関連書籍や雑誌特集とは違い、「一人ひとりのライフスタイルから社会が変えられる」ことをていねいに訴求。さらに、一方通行で終わらないよう、雑誌刊行と同時に企業や団体、読者と一体になった「FRaU×SDGsプロジェクト」を発足し、共創の場を通してソーシャルインパクトを創出することを目指しています。
プロジェクトには3つの特徴があります。
1つめの特徴は、従来のメディア力、読者ターゲットの理論から離れ、ワンテーマ・マガジンのFRaUらしく、掲げたアジェンダへの共感によりパートナーを集めたことです。パートナーには新しい広告価値として、従来の純広・タイアップにとどまらない協賛メニューを提示することで、プロジェクトのさらなる拡散を目指しました。協賛いただいた企業や団体は、FRaU本誌に「パートナー」としてお名前を記載しています。
◆3つの協賛メニュー
1)アセット協賛/情報・資料、ソリューションの提供やイベント共催など企業のもつアセットを持ち寄っていただく協賛
2)アンバサダー協賛/本誌を買い上げていただき、自社の顧客や流通に載せて本誌を配布していただき、拡散する協賛
3)純広・タイアップ協賛/広告出稿
19の企業・団体などがパートナーとして協賛している
2つめの特徴は、「SDGs」のような一見難しい課題も、身近なストーリーに置き換えられるFRaUという雑誌の編集力です。
各企業にはSDGs的な取り組みを紹介してもらい、読者にはその活動を理解してもらう、という枠組みを目指しました。
3つめの特徴は、社会的課題を解決しようとする企業の哲学や活動を記事化することで、それを付加価値と感じた読者が「ちょっと高いけどこちらを買おう」と行動する新しい流れを作ろうとしたことです。これまでのモノを推すタイアップとは逆に、各企業の哲学、活動を支援する「消費を促すタイアップ」を目指しました。
企業や団体に対しては、タイアップ記事の二次使用料を1年間無料化。協賛企業自身の話題拡散も支援しています。
FRaU×SDGsプロジェクトでは、さまざまな参加型イベントも行っています。
出版を記念して行ったネットワーキングパーティーでは、約150名のパートナーが参加。SDGsに取り組む企業同士の有意義な交流や情報交換の場になったと参加者から喜ばれました。
また、発売日から販売数限定で、一部の店舗で「Magazine for Two」と題したキャンペーンを実施。身近な方への話題拡散のため、1冊の値段で2冊をセット販売し、「1冊をあなたの大切な人にプレゼントしてください」と呼びかけて話題となりました。
FRaU×SDGsプロジェクトは、1回だけの取り組みで終わらないよう、多方面での取り組みも行っています。たとえばFRaU WEBではSDGs特集タブを設置し、取り組みを継続。FRaU本誌でも、SDGs関連の連載を開始してFRaU×SDGsプロジェクトを後押ししています。
2019年2月にはFRaU×料理通信コラボ食イベントを、「薪、シェア、野性、ローカルファースト」をテーマとするレストラン「maruta」で実施。多くの参加者を集めました。
こうした取り組みにより、FRaU×SDGsプロジェクトの会員数は2019年9月現在で約500名に達しています。
FRaU×SDGsプロジェクトでは、引き続きパートナーを募集しています。
ご興味・関心のある方は、こちらまでお問い合わせください。
表彰会で盾を授与されたFRaUプロデューサーの関龍彦(中)