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『現代ビジネス』との協業で、「今、知りたいこと」×「自分オリジナルの幸せ軸」を伝える『FRaU Web』

2019年06月21日

2018年末のSDGs(持続可能な開発目標)特集で大きな反響を呼んだ『FRaU』の公式WEBサイト『FRaU Web』が、講談社最大のデジタルメディア『現代ビジネス』との協業をスタートしました。これにより、テーマに共感するユーザーだけでなく「Yahoo!ニュース」などで情報をチェックするユーザーからの流入も増大しています。『FRaU Web』の特性や、『現代ビジネス』との協業による効果について、『FRaU Web』の新町真弓編集長が解説します。

2015年の国連サミットで採択されたSDGsは、持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成された国際目標です。毎日の暮らしにすぐに取り入れられる「今日からできる、100のこと」などを特集したFRaUのSDGs号は、「SDGsは自分ごと」という切り口が新鮮で、リアル書店やECサイトで売り切れが相次ぐ人気となりました。出稿した企業からも「株主総会で話題になった」「社長がすごく気に入った」などの反響が寄せられ、SDGsへの関心の高さがうかがえました。

国内女性誌として初めての丸ごと一冊SDGs特集を組んだFRaU1月号

FRaUはSDGs以前にも、女性の人権や環境問題などについて積極的に取り上げていましたが、女性メディアにおける硬派な記事は、ファッションやビューティーといった記事に比べ、これまで伝わる速度と範囲に限界がありました。そこで、月間7500万PV、1000万UUを誇る講談社のビジネスニュースメディア・ 現代ビジネスとの協業を2019年3月15日から開始。現代ビジネスからのFRaU Webへの導線も作ることで、PV、UU増を目指す新しい取り組みです。

現代ビジネスのユーザーは30代の男性ビジネスマンが中心層ですが、読者の4割を女性が占めています。働く女性のライフスタイルコンテンツを求めるユーザーも多く、FRaUとの高い相乗効果が期待できます。
今、現代ビジネスでは、毎日約20本の記事を公開しています。講談社コンテンツも紹介していますが、中心になっているのはオリジナル記事。SDGsが目標に掲げる17項目は、現代ビジネスで取り上げてきたテーマと合致するものが多く、なかでもより女性が身近に感じるテーマをFRaU Webで取り上げていく予定です。

現代ビジネスとの協業について話すFRaU Webの新町編集長

FRaU Webは、「現実から目をそらさずに、今の私を楽しく生きる」をコンセプトにしています。
女性がいきいきと自分らしく生きていくためには、現実を直視することが不可欠です。現実、例えば歳を重ねると出産リスクが高まることや、仕事とお金の基本、性差別の問題、貧困と虐待の連鎖、教育の矛盾など今起きている事実を知ることで、自分がどうやって生きていこうと考えられますよね。
そのニーズを満たすため、FRaU Webでは記事の方向性を次の3本に絞りました。
? 知っておいたほうがいいこと(ニュースや教養など、「これ知ってた?」「へえ、そうなんだ」という話題)
? 知ると楽しいこと(旅、ファッション、ビューティー、エンタメなど「わあ楽しい!」「いいね!」という記事)
? 知ると役に立つこと(健康、お金など「すぐに実践しよう」と思える内容)

このなかで、現代ビジネスとの親和性がより高い?のテーマの記事を中心に現代ビジネスのトップページにサムネイル表示をし、現代ビジネスからの導線を作りました。協業がスタートしてまだ3ヵ月ですが、記事の本数は以前と同数のままで、FRaU WebのPV数が一桁増えるという驚きの結果になっています。

なかでも、SDGsが目標とする「ジェンダー平等を実現しよう」や「貧困をなくそう」といったテーマは、高いPVを達成しています。
2019年4月16日に公開となった、23歳の著者・福田和子さんによる「女子大生が23年生きて来て初めて真の『性的同意』を知った瞬間」は、SDGsの「5 ジェンダー平等を実現しよう」という目標に関連した記事です。「誰かを悪者にするのではなく、誰もがセクシャルヘルスを守る権利があるということに気がついてほしい」という内容で、Yahoo!と合わせると2,041,615PVという大きな反響を呼びました。

毎回大きな反響を呼ぶ福田和子さんの記事

また、2019年4月10日に公開された45歳のシングルマザーの養育費未払いによる社会的貧困について書いた太田垣章子さんの「養育費が払われずに家賃滞納...中高生の子どもを抱えた45歳母の苦悩」という記事にも注目が集まりました。こちらは、SDGsの「1 貧困をなくそう」に関わる内容です。

太田垣章子さんの「他人事」ではない記事に共感が集まった

このような記事に対しては、SNSでも話題となりました。しかし、FRaU本誌で同じように人権問題や貧困について取り上げる場合、どうしてもタイムラグが生じてしまいます。そのため、取り組み方や意識改革などの大きなテーマは紙媒体で取り上げ、速報性の高いテーマはWebで取り上げるというふうに両方の特性を生かした記事作りをすることにより、読者によりリアルな現状を伝えることを心がけています。
福田さんや太田垣さんの記事は、現代ビジネスを入口にしたことで、これまでFRaUをあまり読んだことがなかった層に届いただけでなく、これをきっかけにFRaU本誌を読んでみよう、というユーザーの獲得にもつながりました。

TwitterなどSNSでも拡散されて話題沸騰に

「現実から目をそらさない」というFRaUのコンセプトに沿ったこれらの記事は、良質で高い関心を集める一方、人生、硬派な記事ばかりでは肩が凝ってしまうことも事実です。そこで、説得力がありながら柔らかい記事も織り交ぜるようにしてバランスをとっています。協業前から人気のあったモデルの高山都さんやフリーアナウンサーの中村仁美さんの記事もやはり人気です。
新しい記事でいえば、海猫沢めろんさんの「パパの視点のユーモア子育てシリーズ」は毎回高いPVを出しています。

父親目線でユーモラスに家事や育児問題に言及

シリアスなテーマや社会問題について深く知ることも重要ですが、日々のちょっとした「プチシリアス」な課題を笑いに転換して乗り切る「知恵」も、「今」を生きる女性には必要だと考えています。
また、人や社会をただ悪者にするのではなく、冷静な視点と現実を、ユーモアも忘れずに伝えていくことも「現実から目をそらさずに今の私を楽しく生きる」ためには重要です。
2019年6月8日に公開されたヨダエリさんの「蒼井優と山里亮太の結婚に見る、モテる女性が結婚を決めるとき」という記事は、蒼井優さんの結婚についてフラットな分析をして、「最高に良い記事」と多くの方に賛同をいただきました。

好感度が高かったヨダエリさんの記事

FRaU Webには、たくさんの企業からお問い合わせをいただいています。
2019年3月から始まった、Webプラットフォーム事業を開始するサッポロ不動産開発とのコラボ企画では、「ソーシャルウェルネスな暮らしのための気づきとなる情報発信」の場として、東京・恵比寿の「デジタルまちづくり」を進めています。今後はウェディング業界をはじめ、さまざまな業種とのコラボやタイアップ企画などの取り組みも広げていく予定です。
既存の雑誌枠にとらわれないメディア展開を目指すFRaUと、現代ビジネスとの協業でさらなる飛躍を目指すFRaU Web。ご興味のある方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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