動き出す「世界を変える、はじめかた。」 「FRaU×SDGsプロジェクト」スタート

2019年02月22日

今、世界的に注目が高まっている取り組みが「SDGs」。しかし、日本での認知率は14.8%(電通調べ)と低く、なかでも、女性からの認知度はさらに低いとされています。本当は女性にこそSDGsをもっと知ってほしい、取り組んでほしい、そんな思いをもとに、雑誌「FRaU」が新たなプロジェクトを立ち上げました。

SDGs (Sustainable Development Goals)とは、2015年の国連サミットで採択された国際的な目標です。Sustainable Development Goalは「持続可能な開発目標」と訳されます。現在、世界が直面する貧困や飢餓、テロや紛争、社会的な格差、気候変動などの問題を解消し、地球の未来を守ろうというものです。
SDGsは、17項目の大きな目標と、それらを達成するための「ターゲット」と呼ばれる169個の具体的な目標が設定されています。これを2030年までに達成することを目指しています。

SDGs17の目標、それぞれの目標にターゲット

国連加盟国193ヵ国全てが合意しているSDGsですが、目標に対する規制や罰則はありません。国や自治体、企業、団体が自主的に、関連すると考える項目に対して取り組む、その姿勢が重視されています。これはもちろん、私たち一人ひとりについても同様です。

国内の女性誌では初! 1冊丸ごと「SDGs」特集 発売と同時にプロジェクトもスタート

2018年12月20日、1冊の雑誌が発売されました。講談社のワンテーママガジン「FRaU」2019年1月号です。女性誌では世界で初めて、1冊を通じてSDGsを特集したものとなっています。世界的に注目が高まるSDGsですが、日本での認知度はまだ14.8%にとどまっています。特に、女性の認知はより低くなっているともいわれています。

FRaUでは、女性こそSDGsの目標達成を「自分ごと」ととらえやすいのではないかと考えています。そこで、多くの女性にもっとSDGsを知ってもらい「これなら日常的な生活に取り入れられるかもしれない」と感じてもらえるような特集を組むことで、女性の行動を促し、社会的なインパクトを与えることを目指しました。
誌面は、「世界を変える、はじめかた。」と題して展開されています。堅苦しくなりがちなSDGsの解説は最小限に、より「自分ごと」と感じてもらうために、ライフスタイル提案を中心に構成しています。

女性誌では世界初の企画となった
丸ごと1冊をSDGs特集にあてた「FRaU」1月号。

FRaUの取り組みはSDGs特集号の発行だけではありません。1月号の発売日、2018年12月20日に「FRaU × SDGsプロジェクト」を始動させました。1回きりの雑誌発行で「気づき」を与えて終わるのではなく、2030年のSDGs目標達成へ向けて、活動そのものをサステナブルなものにしようということです。

12月20日には、雑誌の刊行とプロジェクト始動を記念したパーティーも開催されました。パーティーには、FRaU1月号の制作をサポートした自治体や企業、団体から170名が出席し、交流を深めました。会場で提供した食事は、SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」に設定されているフードロス問題を意識し、適正な量で提供しただけではなく、紙製のドギーバッグを用意し、残った場合も極力廃棄が出ないようにしました。
食材に関しては生活協同組合連合会から、使用する割り箸は北海道下川町が間伐材から作った割り箸の寄付を受けるなど、プロジェクトに協賛する自治体、企業の協力を受けています。

生活協同組合連合会から提供を受けた食材を、講談社本社で調理。
会場となった26階レセプションルームではビオワインも用意された。


パーティーはパートナー同士の交流の場にもなった。

書店では売り切れ続出 中学校の朝礼でも話題に

FRaU1月号の販売は好調で、発行分の大半がすでに読者の手に渡っています。実店舗、EC問わず、多くの書店で売り切れ状態になっています。SDGsの認知度は低かったものの、多くの人が関心を持っていたことがわかります。

1冊丸ごとSDGs特集という取り組みが日本で初めてということもあり、外務省がTwitterで発刊に言及したり、ある中学校では、朝礼で校長が全校生徒に読むことを勧めたり、様々な反応が生まれています。

プロジェクトの発足、1月号発行と同時に、FRaUのWebサイトにも「SDGs」のメニューが新設されました。今後はサイトからもSDGsに関する情報発信が行われるほか、「FRaU × SDGsプロジェクト」の会員登録も受け付けています。会員は1月13日の時点で280人以上の登録があり、さらなる拡大が見込まれています。

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2月23日に東京、深大寺のレストラン「Maruta」で実施されるプロジェクトの第一弾となるイベントには、20人の定員に対して60人以上の応募がありました。このイベントは、プロジェクトで食をテーマに連携していくこととなった「食で未来とつくる・食の未来を考える」をテーマに情報を発信するメディア「Web料理通信」とのコラボレーションで行われます。

今後、プロジェクトの情報発信はWebサイトから随時、本誌でもSDGsに関する連載記事が掲載されます。加えて、パートナーたちと一緒に、イベントやセミナー、ワークショップなど、さまざまな形でSDGsにつながる取り組みを実施していく予定です。「FRaU × SDGsプロジェクト」に興味のある読者の方は、FRaUWebサイトから会員登録を、パートナーをご希望の自治体、企業など法人の方は、講談社C-stationまでお問い合わせください。

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