2019年03月01日
SDGsは、2015年の国連総会で採択された国際的な目標です。貧困や飢餓、紛争、環境破壊といった社会的な課題を解消しなければ、地球の未来が危ういという意識を背景に設定されています。17項目の目標と、それらを達成するための169のターゲットを2030年までに達成しようとするSDGsは、今、世界的にさまざまなシーンで取り組みがはじまっています。
講談社のワンテーママガジン「FRaU」は、女性にこそSDGsを知り、取り組んでほしいという思いから、2019年1月号で丸ごと1冊を使い、SDGsを特集しました。そして、発売日に「FRaU × SDGsプロジェクト」を立ち上げ、その趣旨に賛同する自治体や企業、団体といったパートナーとともに2030年の目標達成に向けた活動をスタートしています。
SDGsは2030年に向けた達成目標。
団体、個人共に自主的な取り組みが求められています。
プロジェクトは、「FRaU」が目指すSDGsへの認知向上と、一人ひとりが自分らしい「世界を変える、はじめかた。」を見つけ、行動へつなげてほしいという志に賛同する企業や団体とともに進められていきます。その活動は主に三つです。まずは「FRaU」Webサイトでの情報発信。二つ目は、本誌でも引き続き連載として読者がライフスタイルに取り入れたくなるようなSDGs関連記事の掲載。そして、三つ目が読者やパートナーとの接点を作るオフラインのイベント開催です。イベントは、ワークショップやセミナー、パーティーなど幅広い形で実施される予定です。
プロジェクトに参加する読者には、Webサイトから会員登録をしてもらい、会員向けのメールでイベントなどのお知らせをしています。2018年12月20日の募集開始からすでに2019年2月28日現在で、344人の登録が集まっています。
プロジェクト初のイベントは
「食で未来をつくる・食の未来を考える」をテーマに
情報発信するメディア「Web料理通信」との
コラボレーションで、食をテーマに行われました。
FRaU1月号は広告出稿も含めて、多くのパートナーに支えられて制作されました。巻末にはサポートしたパートナーリストが掲載されています。この1月号への協力には、さまざまな形が用意されました。通常の雑誌と同様の広告を出稿することもできれば、出来上がった雑誌を購入し、社内外でSDGsを広めるために活用するという形も可能にしました。また、プロジェクトのパートナーとして、一緒にイベントを開催するという形の協力もあります。
広告の場合でも、今回のSDGs特集号では、クライアント企業のSDGsへの取り組みを深く理解できる内容になっています。単純に商品の機能やメリットを訴求するものではなく、SDGsにつながる読み物になっているため、読者からも「こんなに隅から隅まで雑誌を読んだのは初めて」「広告までしっかり読みました」という感想が届きました。
そのため、出稿した企業からも非常に好評で、株主総会で話題になったという報告も入っています。ほかにも、企業が主催するトークショーにプロジェクトメンバーが登壇を依頼されるなど、さまざまな反響がありました。
蔦屋書店代官山店からは、1冊分の価格で2冊購入できるキャンペーン
「Magazine for Two」に協力する形のサポートをいただきました。
今後、自治体や企業がSDGsに取り組むことが、当たり前の流れになっていきます。投資家が投資先を決める際にもその取り組みの有無は大きな条件となるでしょう。持続可能な開発のための教育=ESDが新学習指導要項に組み込まれ、若年層の認知・理解度はこれから高まっていくはずです。そのため、SDGsへの取り組みが遅れている企業は残念ながら就職先としての魅力も下がることになりそうです。
プロジェクトのパートナーになることで、自治体や企業、団体のSDGsへの取り組みを広く知ってもらうきっかけにすることができます。また、パートナー同士の交流が生まれれば、SDGsだけではなく、ビジネス的にも新たな可能性が生まれるでしょう。
プロジェクトとのパートナーシップは、SDGsに取り組む意思のある団体であれば、誰にでも、広く門戸が開かれています。「FRaU」という女性誌が主体となってはいますが、同じ女性誌であっても一緒に活動ができると考えています。発行元の講談社と、普段は競合関係にある出版社でも協力関係になることができます。パートナーになろうと考える自治体や企業、団体にとっても、すでに同業者が参加していてもプロジェクトに加わることができます。
「FRaU × SDGsプロジェクト」のパートナーシップは、これまでの企業と媒体との関係とは少し違う、新しいものです。2030年に向けて、プロジェクトでは、趣旨に賛同し、持続可能なパートナーシップを築くことができる相手を求めています。
プロジェクトに興味のある読者の方は、FRaU Webサイトから会員登録を、パートナーをご希望の自治体、企業など法人の方は、講談社C-stationまでお問い合わせください。