2022年10月21日
10⽉1⽇(⼟)・2⽇(⽇)に開催されたイベント「エンジョイ⿂まつり2022」で、SDGsの推進や環境課題への対応キャラクター「すすめ!さかなクン」が発表。魚類学者「さかなクン」のキャラクターそのままに、"優しい気持ち"で環境課題の解決に取り組むキャラクターが誕生しました。
WWFジャパンのウェブサイト「海洋プラスチック問題について」によれば、2050年には、世界中の海で泳ぐ⿂の重量よりも、海洋プラスチックごみの重量が増えると言われています。
海洋プラスチックは、洋服から自動車、建設資材に至るまで、私たちの生活のあらゆる場面で活用されています。しかし、プラスチックの多くは「使い捨て」されており、利用後、きちんと処理されず、環境中に流出してしまうことも少なくありません。そして環境中に流出したプラスチックのほとんどが最終的に行きつく場所が「海」です。
すでに1億5000万トンも存在していると推定される大量のプラスチックごみは、海の生態系に甚大な影響を与えており、このままでは今後ますます悪化していく見込みです。
このプラスチックごみを生み出し、海の生態系を破壊しているのは、ほかならない私たち人間です。いまこの瞬間も、海の生き物たちは、プラスチックごみによって、漁網などに絡まったり、ポリ袋を餌と間違えて摂取しまったりするリスクと隣り合わせにあります。
そのなかで日本は、世界で6番⽬の経済⽔域を持つ国であり、海洋プラスチック問題は、私たちの誰もが意識し、取り組むべき喫緊の課題と言えます。
現在、多数のメディアに登場し国⽴⼤学法⼈東京海洋⼤学名誉博⼠・客員教授となった「さかなクン」は、これまでも海を守るためにゴミ拾いやマイボトル、エコバッグなど⾃分のできる取り組みを進めてきました。
しかし海洋プラスチック問題の解決のためには、「⾏政」「企業」「⽣活者」「海外」など、さまざまなステークホルダーが一丸となって、「ひとつの⽬標」に向けて動き出すことが⼤切であると感じていたと言います。
そこで、「さかなクン」が所属する株式会社アナン・インターナショナルと、⼀般社団法⼈SD BlueEarth・⻘い地球を育む会は共同で、SDGsの推進や環境課題への対応キャラクターとして「すすめ!さかなクン」を制作しました。
「すすめ!さかなくん」では、さかなクンだけでなく、海のプラスチックごみもキャラクター化することで、問題解決の一助となることを目指している
そして、10⽉1⽇(⼟)・2⽇(⽇)の2⽇間にわたって、夢の島マリーナで開催されたイベントにおいて本キャラクターを発表。同イベントでは、海の環境を、さかなクンとともに考える「こども環境会議」や「河川・海洋ゴミを⽯油資源に変える公開実験」も実施されました。
さかなクンも参加した「こども環境会議」の様子
今後「すすめ!さかなクン」は、官公庁、⾃治体、企業、メディア、NPO、クリエーターなどとのコラボレーションキャラクター活⽤を進めていくとのこと。親しみやすく、メッセージが届きやすいキャラクターを活用することで、海洋プラスチック問題の自分ゴト化の加速が期待されます。
⼀般社団法⼈SD BlueEarth・⻘い地球を育む会
https://sdbe.or.jp/