2024年02月16日
2024年1月23日、東京都主催の「東京女性未来フォーラム ~企業が"女性活躍"を考える場~」が開催。小池百合子東京都知事と、30社の企業が集い、女性活躍・ダイバーシティ経営の推進に向けた共同宣言を行いました。
小池百合子東京都知事と、共同宣言企業30社の代表
「変えていこう、東京から。動かそう、日本を。」をキーワードに開催された、「東京女性未来フォーラム ~企業が"女性活躍"を考える場~」。そこには、官民一体となって、現状を変革しようとする、大きな決意が込められています。
本イベントを主催する東京都によれば、本プロジェクトの概要は以下の通りです。
持続可能な社会の実現には、女性の活躍は欠かせません。
近年、すべての女性が持てる力を存分に発揮し、活躍していくことへの期待が高まり、企業の管理職や役員層における女性の割合も少しずつ増えてきています。
一方、世界に目を向けると、ジェンダー・ギャップ指数における日本の順位にも表れているように、諸外国からは後れを取っているのが現状です。
東京から社会を変えていく。
意識と文化の改革を促す社会的なムーブメントを醸成し、女性活躍を推し進めていきます。
本プロジェクトからは、東京都と企業が一体となって、女性活躍を推し進めていくという、強い意志を感じ取ることができます。
東京都が主導して、女性活躍を推し進める背景には、日本の「ジェンダー・ギャップ指数」の低さが影響しています。同指数は毎年、スイスの非営利団体「WEF(世界経済フォーラム)」が公表している、男女格差を示す指標です。
2023年の時点で、日本のジェンダーギャップ指数は世界146ヵ国中125位。日本の女性活躍推進がいかに後れているかが明確に示されています。
ジェンダー・ギャップ指数2023(出典:内閣府ホームページ 男女共同参画局)
今回、こうした状況を打破すべく、小池都知事と趣旨に賛同した30社の代表が、女性活躍・ダイバーシティ経営の推進に向けた共同宣言をしました。
なお、本フォーラムでは、女性の登用を主なテーマとし、企業のトップと女性活躍・ダイバーシティ経営の推進に向けた共同宣言を行うとともに、女性登用の必要性や企業における具体的な事例の発信も行われました。
共同宣言を行うことで企業間ネットワークを広げ、世界的に見ればまだまだ低い日本企業の女性登用の推進を加速させたいという狙いがそこにはあります。
本フォーラムで行われた、共同宣言の内容は以下です。
1.私のトップマネジメントにより組織の文化を変革します。
2.女性の管理職を育成し、意思決定の場における女性を増やし、より一層多様な声が反映されるようにします。
3.女性だけでなく、誰もが働きやすい職場づくりを行います。
「東京女性未来フォーラム」共同宣言(出典:「東京女性未来フォーラム」特設サイト)
小池都知事は本フォーラムで、「女性のパワーをもっと生かし、誰もが個性を生かして力を発揮できる環境を整えなければならない」と言及。さらに、「女性の活躍が当たり前になってくることで、女性活躍という言葉そのものが使われなくなる。そんな東京にしていきたい」と発言しました。
そして「『変えていこう、東京から。動かそう、日本を。』をキーワードに、みんなでがんばっていきましょう」と熱いエールを送りました。
これからの日本企業にとって、ますます重要なテーマとなっていくことが予想される「女性活躍推進」。多くの企業が女性活躍をさらに推し進める未来にフォーカスした本フォーラムの内容は、一部アーカイブでも配信されています。
「東京女性未来フォーラム」のアーカイブ配信
エステー株式会社
株式会社サンリオエンターテイメント
株式会社ルミネ
株式会社資生堂
レバレジーズ株式会社
アサヒバイオサイクル株式会社
株式会社ユーグレナ
野村ホールディングス株式会社
日本マクドナルドホールディングス株式会社
株式会社みずほフィナンシャルグループ
三井住友信託銀行株式会社
ACCELStars株式会社
大和証券グループ本社
SCSK株式会社
株式会社コーソル
コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社
サッポロホールディングス株式会社
株式会社ポーラ
株式会社マクアケ
株式会社ワカルク
株式会社吉村
株式会社小宮商店
新菱冷熱工業株式会社
ANAホールディングス株式会社
大成株式会社
日販テクシード株式会社
日本物産株式会社
株式会社JTB
日本アイ・ビー・エム株式会社
株式会社マネーフォワード
●関連リンク
・「東京女性未来フォーラム」特設サイト
https://hataraku-josei.metro.tokyo.lg.jp/
・ユーグレナ社 プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000552.000036462.html